と言いながら、猫が来た。そして言った。
「ヤオング。皆様、こんばんは。猫2009号ですね。
今日の内容に関しては、心の狭い
日本万歳の方は読まないことをお勧めしますね。
不愉快に感じるかもしれないですね。
さてタイトルですが、「失われた朝鮮文化」と言う本ですね。
大阪のジュンク堂にも無い本ですが、
先日地方都市で偶然手に入れましたね。内容ですね。「
海を渡ってやってきた盗掘者
一九世紀末から一九四五年までの間、韓国の近代史を徹底的にふみにじり、領土まで奪った日本帝国主義と、当時の日本人がおこなったさまざまな犯罪行為の実態をあきらかにし、記録しようとしても、いまとなっては不可能¥なことである。
歴史遺跡の破壊と遺物の略奪、そして想像を絶する大量の文化財搬出の場合もそうだろう。日本人が残したわずかな記録と村人の目撃談でおおよその事実をつかみ、蛮行の一断面を知るのみである。
しかしわたしたちは、わずかな証言と資料から、かつて日帝と日本人が韓国文化財にあたえた被害が、いかにひどいものであったかを十¥分に知ることができる。
日本の本格的な韓国侵略とともに、一攫千金を夢みた日本人骨董商と掘り屋(盗掘を専門とする者)が、釜山や仁川港に群れをなして上陸しはじめた。かれらが、高麗王朝の首都であった開城周辺の王陵や古墳群を手あたりしだいにあばきはじめたのは、一九〇五年ごろのことである。目的は、日本人の間でむかしから珍品とされた高麗磁器の掘り出しであった。
二〇世紀の新たな倭寇ともいうべき盗掘者たちは、銃で地域住民を威嚇し、高麗磁器の真価を知らなかった人々を、わずかな金銭で買収し盗掘をそそのかしたりして、開城・江華島一帯の数千基にのぼる高麗古墳を荒らしまわった。豊かな鉱脈を掘りつくすかのように、標的とした高麗磁器やはかの副葬品をごっそりと奪っていったのである。これは、日本による韓国文化財受難の初期にみられた最大の蛮行である。
「掘塚するヤツ」
韓国ではむかしから、王陵、庶民の墓を問わず、墓を掘ることは絶対に許されなかった。墓にたいする冒瀆は、韓国社会の伝統的倫理に反する行為の最たるものだったのである。韓国の庶民の問でむかしから使われた罵言雑言に「掘塚するヤツ」という表¥現があるくらいだ。ところが、日帝時代に入って、この「掘塚する」掘り屋が大挙して海を渡ってやってきたのである。
日帝は、一八九四年の日清戦争と一九〇四年の日露戦争の勝利によって、韓国から露・清両国の勢力を一掃し、朝鮮半島の独占的な侵略と支配権を確保した。日帝の本格的な侵略にともなって渡来した日本人骨董商と、早くから入植し現地で盗掘のうま味を知っている盗掘者が古墳から発掘した高麗磁器は、ひとまずソ¥ウルに集められた。そこから大部分は日本へもち出されたのである。
このころソ¥ウルには、盗掘品の高麗磁器を大量に購入する資産家の日本人蒐集家が数人いた。ある日本人の記録には、以前より高麗青磁の蒐集家と噂¥されていた鮎貝房之進、阿川重郎の名があげられている。また、開城から運ばれてきた高麗青磁を、ソ¥ウル忠武路の店先に山と積み、ソ¥ウル府内の日本人蒐集家や本国の好事家に販売をしていた近藤という骨董商がいた。一九〇五年一一月に武力による脅迫のもとで結ばれた「乙巳保護条約」以降、「保護政治」推進の旗ふり役として初代統監に就任した伊藤博文は、明治天皇や皇族への贈品として数千点にのぼる高麗青磁をもち出しているが、そのほとんどはこの近藤が斡旋した盗品であった。」
何故かこの歌を思い出しますね。
今日の音楽の贈り物ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=87j6stqPjdg
クイズですね。
世界6位の規模を誇る博物館は何処でしょうかね?
ヤオング。」と言うと、猫は居なくなった。